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旅を豊かにする日本酒嗜み7つの極意
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI) 認定  きき酒師  しばやまみゆき

10月の和名は神無月。収穫された新米から酒の醸造を始めることから、「醸成月(かみなしづき)」が転じたともいわれています。他に、諸国の神々が出雲大社に集い、「神様が留守にする月」だからという説もありますが、古来より「御神酒を上がらぬ神はなし」といわれるほど、お神酒好きな神様のことですから、各地の銘酒を持ち寄っての大宴会があるのかも知れません・・・!?


お米と水を吟味して、手間隙かけて醸造される日本酒は、その土地ならではの歴史、地理、気候、食、文化などによって育まれた、その土地の、その季節の風味を醸しだしています。神様も「うちの酒こそ一番うまい!」と自慢し合っているのかも・・・?

佐香神社

お酒の神様を祀る出雲の佐香神社。今でも酒造りがされている。


見知らぬ土地で、人に出会い、歴史に出会い、初めてのモノや味覚に出会うのが旅の楽しみならば、日本酒はまさに旅の友。地元の食に、地元の酒が合わないはずもなく、これはもう五感でその土地が味わえる至福のひと時と言えるでしょう!!?


知っているようで、曖昧な日本酒のあれこれを知ると、旅ももっと豊かになりますよ。

テイスティング
知識だけでなく、実践的なテイスティングで日本酒を学ぶ
極意1日本酒を学ぶ

 日本酒というと、吟醸、本醸造、山廃仕込、焙炒造り・・・なんて、普段見たこともない様な漢字がいろいろ書かれていたりします。同じ○○という名前なのに、吟醸も本醸造もあったりして、同じなんだか違うんだか、ややこしいなぁ〜!?と感じたことはありませんか? これら日本酒の名称は、精米歩合、製造方法、アルコール添加量などによって使用されているので、日本酒の醸造工程を知っていれば、そのお酒の特徴が分かります。見学可能な酒蔵もありますから、旅先で蔵元を訪ねて、見て飲んで印象深く学ぶのもおすすめです。
「もっとしっかり学びたい」という方はこちらがおすすめ…
SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)日本酒講習会

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極意2プロに任せる

 お勉強抜きにして、とにかく楽チン安全に美味しいお酒を選びたいなら、『きき酒師』という日本酒のプロがいるお店を選ぶのがお勧めです。きき酒師は、いわば日本酒のソムリエですから、好み、予算、お料理などの規模に応じて、ぴったりの日本酒を薦めてくれます。日本酒はグラスや徳利など少ない量でオーダーできることが多いので、味わってから、もっと「どっしりしたの」とか「さわやかなの」とリクエストすれば、好みの風味に出会えること間違いなし。こんな風に、きき酒師を水先案内にした「自分好みの日本酒を探す小さな旅」も楽しいものです。

旨い!の指南役「きき酒師」ならお酒も料理も任せて安心

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日本酒の4タイプ分類図
分類図をクリックで拡大
極意3いざというときに役立つ基礎知識

 さて残念ながら、きき酒師のいないお店ではどうするか? 勘と運だけでは、少々心許ないですね。そこで日本酒のプロ集団であるSSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)から、プロの秘密を少々拝借・・・。
これは『日本酒の4タイプ分類』というもので、日本酒の風味を香りや味わいの要素で分類したシンプルなもの。テイスティングして、その風味を“味のボリューム感”と“香りの高低”の組み合わせでとらえれば、そのお酒のよさを十分に味わう方法を知ることもできるというわけです。

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極意4日本酒の風味と美味しい温度

 飲む温度の範囲がとても広いのも日本酒の特徴です。凍結酒やみぞれ酒といって凍らせるものもあれば、熱燗というのもありますね。お酒のタイプによって、おすすめの飲み方も異なります。
ワイン以上にデリケートな日本酒は冷蔵庫に保管されていることが多いのですが、温度が低ければ酸味や渋みを感じやすく、香りは捉えにくくなりますから、グラスに注がれてすぐゴクゴクと飲んでしまってはもったいないってこともおこります。とくに、香りやコクの高いタイプのお酒はあまり冷やしすぎるとそのよさが分かりにくくなってしまいます。チビリとひと口含んで、口中に広がる風味を堪能しましょう。どちらかというと日本酒は苦手という方なら、さらりとしたタイプを冷やしてスッキリと飲む方がお好みでしょうし、どっしりした旨口がお好みなら、じっくり掌で包み込んで暖めながら飲むと良いかもしれませんね。

冷やして、あたためて、温度で飲みこなすのも通の楽しみ

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組み合わせでさらに美味しく至高の味わいを堪能 極意5日本酒とお酒のマリアージュ

 ワインでいわれるマリアージュですが、白身の魚には白ワイン、赤身の肉には赤ワイン、同じ産地のチーズとワイン・・・といったように、似たもの同士の組み合わせは相性がいいことが多いです。郷土料理に地酒ならもちろん相性抜群!!
野菜や白身魚の刺身など淡白な味わいのものにはサッパリしたお酒、煮付けや油分の多いこってりした味わいのものには、どっしりしたお酒がおすすめです。・・・とは言え、もちろん予想外にぴったり!という組み合わせを探すものお酒の楽しみですね。

地酒200銘柄のマリアージュ体験

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極意6日本酒と器のマリアージュ

 いくつも用意された酒盃から選ばせてくれるお店もありますが、見た目の楽しさだけでなく、器によって日本酒の味わいも変わって感じられるのです。温度が低いならグラス、高いなら焼物というのは、機能性から分かりやすいところですが、スッキリしたものなら薄口、どっしりしたものならぽってりとした厚口の器の感触が風味を引き立てます。さらに香りをしっかり味わうにはワイングラスのように香りをこもらす形や、ラッパ型に広がった形がおすすめです。お気に入りの酒器を旅のお供にしたり、旅先で酒器を買い求め、地酒を味わうのもまた一興です。

タイプ別グラス
日本酒のよさを最大限に引き出すタイプ別グラス

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お酒の合間に飲む「和らぎ水」で、心も和らぐ酔い心地 極意7水を味方にのんびり嗜む

 いくつもの日本酒が並んでいるとアレもコレも試してみたくなるのが、日本酒飲みの性質ではありますが、なぁ〜んにも覚えていないほど酔っ払ってしまっては酒飲み失格! 何故って、せっかくの一期一会の風味の全てを覚えていたいじゃぁありませんか? 日本酒飲みの強い味方はズバリ水です! 口の中をリフレッシュして、舌の感覚を鈍らせることなく、その風味を鮮明に味わい続けることができるのです。
もちろんお酒のアルコール分を下げて、ゆったり穏やかな酔いが楽しめます。日本酒は悪酔いするから・・・という方にも、強い味方ですね。オーダーの最後に「お冷や」をどうぞお忘れなく!

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